2021年01月18日
10月に横浜市金沢区で開設される「こどもホスピス」のはなし。
NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトが今年10月に横浜市金沢区に「こどもホスピス」を開設します。詳細は「NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト」ホームページをご確認下さい。
横浜こどもホスピスの概要
施設名:横浜こどもホスピス うみとそらのおうち
所在地:横浜市金沢区六浦東1丁目4853-3
主な活動内容(予定):
・利用者個々の病気・障害の度合いや希望に沿った遊びや学びの日中活動プログラムを提供(看護師や保育士などが作成)
・利用者やその家族同士の交流や季節のイベント等の実施
・地域の皆様や一般の方を対象とした「こどもホスピス」及び「小児医療」に関する講演会、ミニコンサートや季節のイベントの開催、地域行事への参加、ボランティア活動等
開所予定:令和3年10月
横浜こどもホスピスの場所
こどもホスピスとは
こどもホスピスは生命を脅かす病気の子どもたちに「緩和ケア」を提供し、こどもたちの成長や発達を支える場所です。
1982年に世界で最初のこどもホスピス「ヘレンハウス」がイギリスのオックスフォードに設立されました。
その後、欧米を中心に広がりを見せ、2010年に中国、2012年にクエート、2014年にインドに設立されています。
病院や公的福祉サービスから独立したフリー・スタンディングでのこどもホスピスは2016年に大阪に「TSURUMI こどもホスピス」が日本で初めて開設されました。
施設では医療との連携だけではなく、遊びや学びなども支援し家族や友人もお泊りなど一緒に利用が可能とのことです。
生命を脅かす病気とは
日本における15歳までの子どもの数は約1570 万人(2017 年人口推計)。
国際的な調査によると小児人口1000人当たり約1人が生命を脅かす病気(Life-threatening condition)とともに生きる子どもとされています。
Life-threatening condition(LTC) は、小児領域では一般的に4つのカテゴリーに分類されています。
・根治療法が奏功することもあるが,うまくいかない場合
もある病態(小児がん,先天性心疾患など)
・早期の死は避けられないが,治療によって予後の延長が
期待できる(神経筋疾患など)
・進行性の病態で,治療はおおむね症状の緩和に限られる
(代謝性疾患,染色体異常など)
・不可逆的な重度の障害を伴う非進行性の病態で合併症に
よって死に至ることがある(重度脳性麻痺など)
平等にある「生と死」
小学校3年生の頃、登校拒否児童でした。
その頃から命の意味を子供ながらに考え始めました。
命だけではなく色々な事を考え始めた時期でもあります。
男性や女性にノンバイナリージェンダー。
背の高い人に背の低い人。
富裕と貧困。
平等など本来存在していない中で唯一の平等は「生と死」の関係性ではないでしょうか。
命を授かれば必ず死が訪れる。
性別や見た目、資本に関係なく。
ただ、その時期が長いか短いか。
生きている期間が短いか長いかではなく、その期間の中で何を思い何を感じ何を伝えられるかが大切だと思います。
生命を脅かす病気とともに生きる子供たちが、こういった取り組みの中で少しでも苦痛が和らぎ、多くの喜びや楽しみを感じ夢や希望を知り、家族をはじめ多くの人と素敵な時間を過ごして欲しいですね。