2021年09月02日
恋と愛の違いと語る場所。
ある日の夜。
ダイニングキッチンで母親と二人で食事をしていた。
特に片付いていないけど特に散らかってもいない。
何故だか落ち着いて時間を過ごしてしまうそのダイニングキッチンで母親はビールを片手に言った。
「昨日、隣の席に居合わせた人が周りの人に問いかけていたわ。恋と愛の違いはなんだと思う?って。」
私は聞いた。
「その人は恋と愛の違いを何て言っていたの?」
母親は少し蔑んだ目をしながら答えた。
「恋は上半身で感じて、愛は下半身で感じるものって答えていたの。」
「寂しいね。」
私は目線を料理に戻しながら素直な感想を口にした。
「そうね。」と悲しそうな顔で答え母親は私にこう問いかけた。
「あなたにとって恋と愛の違いは?」
まだ10代の私にとっては難しい質問に感じられたが、少し考えて私はこう答えた。
「恋は思うこと。愛は想いやること。」
母親は少し嬉しそうな照れた様な笑みを浮かべながらこう答えた。
「意外とロマンチストなのね。」
その昔、夏目漱石は「アイ ラブ ユー」を「月が綺麗ですね」と訳したと言う。
星の王子さまで有名なサン=テグジュペリは「愛はお互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである。」と言った。
「恋と愛」
その感じ方は人によって違うものだろう。
だからこそ、その解釈の仕方が大切なのだと思う。
大切なパートナーや家族、仲間や恋人にとって「恋と愛の違い」とは?
たわいも無く素敵な会話。
素敵な人と過ごす時間。
過ごす場所。
素敵な家で。
思い出を彩る舞台。
そんなステージを一緒にお探したい。